脱毛の方法はいろいろありますが、自己処理の場合、その効果は一時的です。自己処理はお肌を傷めることが多く、自己処理によるぼんやりとしたくすみ、肌が弱い方は毛穴のまわりの色素沈着をおこしている場合があります。レーザー脱毛をすると、くすみや色素沈着がなくなります。
主な自己処理方法とそのデメリット
■カミソリ
毛をそっても黒い点々が残ったり、青々として見えたりして、さわるとジョリジョリ感が残ります。すぐ毛が生えてきてしまうためカミソリの頻度が高まると、肌の角質も傷つけてしまいます。そのため肌が荒れたり赤くなったりのトラブルも引き起こすこともあります。
■ワックス脱毛
短時間に毛がなくなりますが、一気にはがした後皮膚が赤くなり色素沈着してしまった人や、肌に合わずかぶれてしまうなどのトラブルもあります。相当な痛みをともなったり、出血したりと肌へのダメージも大きいです
■毛抜き
毛穴がブツブツになり、毛穴が開いてしまいます。抜いた後に肌がトリ肌になる場合もあります。長く伸びた毛が皮膚の中に入り込んでしまい埋没毛の原因にもなります。埋没毛を抜こうとして皮膚を破り、炎症を起こすこともあります。
■脱毛クリーム
毛根が開き、毛穴が目立ち次に生えてくる毛が太くなることもあります。毛根が抜けるわけではありませんので、すぐに毛が伸びてきます。強いアルカリ性のクリームなので、敏感肌には不向きです。また炎症やアレルギーの原因になります。
■脱色
毛が少ない場合は脱色することで見えにくくなります。ですが脱色剤は脱毛クリーム(除毛クリーム)より強い薬品を使用しているため、皮膚トラブルを引き起こすことが多いです。なるべく使用しないようにして下さい。また皮膚の弱い人には向きません。
自己処理による主なトラブル
■埋没毛(まいぼつもう)
カミソリや毛抜きでの処理後に多く見られるトラブルです。毛の再生サイクルより皮膚の再生サイクルが早いため毛穴がふさがってしまい、毛が皮膚の下で再生してしまう状態です。自分でとろうとして炎症を起こすことを繰り返すと、痕が残ってしまうこともあります。
■色素沈着・瘢痕(はんこん)
ムダ毛処理を繰り返すことで、肌が黒ずんでしまうことがあります。ワキなど毛の多い場所は自己処理による炎症や刺激でメラニン細胞が活性化され、色素沈着が起こりやすくなるのです。また、傷ついた皮膚は再生して新しい皮膚となりますが、その際に傷跡が残ってしまう状態を瘢痕といいます。
■肌荒れ・乾燥
自己処理により角質層にダメージを与えると肌のバリア機能は低下し、乾燥を招きます。乾燥した肌は刺激物が入り込みやすく、肌荒れが進行してしまいます。もともと角質は爪でひっかいただけでも剥がれてしまうほどデリケートなので、丁寧な扱いが大切です。
■毛嚢炎(もうのうえん)
不衛生な環境や器具を使用して自己処理を行うと、傷ついた皮膚や毛穴から細菌が侵入し、毛根の周囲に赤みや腫れ、化膿などの炎症を起こします。